[ 第四回目次へ / サイトトップへ ]

会社のために

 時計は午後9時を指している。
 社長は残業を終え、額から流れる汗をふきとっていた。
 そのとき、職場の片隅から小さな泣き声がした。
 不審に思い、職場の片隅をのぞきこむ社長。
 そこには、一人泣いている社員の姿があった。
「どうしたかね、君?」
「社長、実は、悩みが……」
「なんだね? 話してみなさい」
 社員の悩みを知ること。それが会社発展につながるキー(鍵)となる。
 社長は、普段から社員の悩みに積極的に耳を傾けていた。
「恋の悩みなんです」
「ほう。社内に好きな人でもいるのか?
 相談に乗るぞ」
「私が好きなのは……社長、あなたです」
「!?」
 突然の告白に、社長(15歳・女性)は戸惑うしかなかった。

作者(敬称略) : 野垣 | ジャンル : 現代 | コメント : 会社のために奮闘する(?)社長のお話です
感想は感想掲示板でどうぞ。
[ 第四回目次へ / サイトトップへ ]